
サウジアラビアのサルマン国王(左)を出迎え、握手する安倍晋三首相=13日午後、首相官邸【拡大】
サウジでは王族がオイルマネーを国民に分配して権力を独占してきたが、原油安で財政赤字が続きバラマキ策の限界が近い。公式統計の失業率は11.6%(2015年)だが、若者の失業率は約4割に上るとの指摘もあり、ムハンマド副皇太子の旗振りで新産業の育成に取り組んでいる。
14日にはトヨタ自動車がサウジと工場新設の事業化調査を始める覚書を結ぶなど、企業の進出も進む見通し。ただ、サウジ国民のほとんどが働かなくても暮らしていけた国だけに、産業育成は難事業になる。経済官庁幹部は「まず『勤労の美徳』から理解してもらう必要がある」と頭を抱えている。(田辺裕晶)