【専欄】中国の農村男性を苦しめる結婚貧乏 高額すぎる結納金、ついに政府介入 ノンフィクション作家・青樹明子 (2/2ページ)

2017.3.16 06:25

 江蘇省郊外の某農村では、人口2212人のうち、未婚男性は40人以上、年齢は25歳から45歳である。それに対して、未婚女性はたったの3人で、彼女たちは、この村での結婚を望まない。農村女性が農村男性に嫁ぐ場合「都市に家と車を持ち、農業以外の安定した職業に就く」というのが最低条件だ。農村男性には、あまりに高いハードルである。

 こんな風潮に地元政府が介入する例が起きている。

 河南省の某地区では、16年12月「結納金が6万元以上になるのは控えたほうがいい」という意見を通達した。結納金以外でも「家や車を強要しない、祝宴もテーブル数は10卓以内、婚礼車両も6台以内とする」など細かい。もちろん男性側は歓迎である。

 一人っ子政策が廃止されて、男女の出生比率も多少は変化するだろう。しかし、問題は人々の意識である。男性至上主義という考え方が変わらない限り、農村男性の結婚難と、その後の結婚貧乏から逃れる術はないのではないか。

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