
13日、北京市内のオフィスで同僚と打ち合わせをする北京国能環科環保科技の佐野史明・海外マネジャー(左)【拡大】
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国における工業汚染対策投資額は10年の約400億元(約6520億円)から15年には1000億元の大台を突破。李克強首相は全人代で再生可能エネルギーへの転換など環境対策を強調しており、今後も順調な投資拡大が見込まれる。
市場を取り込もうとする企業の動きが熱を帯びる一方で、これにより一気に環境改善が進むかは疑問もある。政府の支援は大気汚染対策などメディアが注目する分野が優先され、土壌汚染対策など後手に回っている分野が少なくないからだ。環境より経済発展を重視する風潮も依然根強い。
ジェトロ・アジア経済研究所の大塚健司主任研究員は「根本的な環境改善には遅れている分野への対応が急務。大気汚染など対策が先行する分野も技術の高度化が必要だ」と指摘する。(北京 三塚聖平)