
欧州歴訪の出発前、記者の質問に答える安倍首相=19日午後、羽田空港【拡大】
安倍晋三首相は19日午後、欧州歴訪の最初の訪問地ドイツに向かうため、政府専用機で羽田空港を出発した。ドイツとフランス、イタリアでそれぞれ首脳会談を予定。5月下旬にイタリア・シチリアで開かれる主要国首脳会議(サミット)を見据え、自由貿易推進の立場を確認する考えだ。出発前、羽田空港で記者団に「北朝鮮や自由貿易など、国際社会が直面する課題について連携していく」と強調した。
核・ミサイル開発を強行する北朝鮮問題では圧力強化で一致したい意向。中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題も取り上げ、サミットの主要議題にするよう求める。
首相のドイツ訪問は昨年5月以来で4年連続。メルケル首相との会談では、世界経済や安全保障をめぐる認識を共有し、サミットの議論をリードしたい考え。メルケル氏はトランプ米大統領と会談した直後で、日米欧の連携の在り方をめぐり意見を交わすとみられる。
フランスでは、5月に退任するオランド大統領と、在任中に強化した日仏関係を再確認する。初会談となるイタリアのジェンティローニ首相とは信頼関係構築を重視。サミット成功に向け協力を申し合わせる。
ベルギー・ブリュッセルでは欧州連合(EU)のトゥスク大統領らと会談し、日EU経済連携協定(EPA)締結交渉の早期妥結を確認する。22日に帰国する。