コロンボには最高級セイロン茶を楽しめるカフェが次々と誕生、観光客や富裕層に人気が出ている一方、政府は先進国重視の販路を転換、新興国にも期待する。政府紅茶局の出先機関を北京、モスクワ、ドバイに設置。モンスーンの雨に恵まれ、低地から高地まで茶園があり、多種の茶を生産できる利点を生かして「緑茶」の生産も拡大、年3000トン程度を輸出する。
コロンボの茶葉オークション会場にいたマレーシアの貿易業者は「どんな文化の人にも合わせた茶が生まれる」と評価する。
紅茶局は今年を世界キャンペーン年と定め、7月に約70カ国で「茶会」を開く。8月にはコロンボで300人の各国代表を招く国際会議も計画。紅茶局幹部は「有機栽培の紅茶やハーブティーなど多彩な製品を輸出できる。品質の良さが強みだ」と復権に意欲を示した。(キャンディ 共同)
【用語解説】セイロン茶
インドのアッサム、ダージリンと並ぶ代表的紅茶で、ヌワラエリヤやウバ、ルフナなどスリランカ中央山地や低地で作られる茶の総称。セイロンは英植民地時代のスリランカの名。政府紅茶局によると、スリランカの人口の2割が茶産業に従事し、農業輸出収入の65%が茶産業。2015年の輸出先は旧ソ連や中東・北アフリカが6割を超えた。(コロンボ 共同)