北ミサイル失敗 消えぬ脅威 迎撃しても日本に甚大な被害が発生するワケ (2/2ページ)

2017.4.17 06:24


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  • 北朝鮮の労働新聞が16日掲載した、軍事パレードに登場した新型ICBM用の可能性がある片側8輪の発射管付き車両の写真(共同)
  • 横須賀港に並ぶ海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」(手前)や米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(奥)。北朝鮮情勢を受けて緊張が高まっている=16日午後、神奈川県横須賀市(桐原正道撮影)

 弾道ミサイルとは異なるが、平成8年1月に茨城県南部の上空約10キロで隕石(いんせき)が爆発した際には半径数キロのエリアに破片が飛散。4年12月に島根県の2階建て民家を直撃した「美保関隕石」(全長約25センチ、重さ約6キロ)は屋根や天井を突き破って床下に達した。

 弾道ミサイルにNBC兵器が搭載されている場合、毒性物質が飛散しかねない。防衛省関係者は「弾道ミサイルが化学兵器を搭載していた場合、液体であれば迎撃後に飛散する可能性がある」と指摘する。

 核弾頭の場合、通常は起爆装置が何重にもロックされており、迎撃時の衝撃で起爆することは考えにくいが、起爆時には電子機器に深刻な被害をもたらす「電磁パルス(EMP)」の発生が考えられる。

 内閣官房の国民保護担当者は「落下物に対しては、地下や頑丈な建物などに逃げ込むことだ」と促す。ただ、MD強化に注目が集まる一方、迎撃に伴う被害に関しては国会審議で取り上げられることはほとんどない。元自衛隊幹部は「政治家はそういう説明を嫌がるが、国民に対して正確な被害予測を示すのが政治の責任だ」と語る。(小野晋史)

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