【薬学新時代をリード 東京薬科大学の挑戦】(5-2) (2/2ページ)

2017.4.21 05:00

東京薬学専門学校の初代校長を務めた丹波敬三氏(1854~1927)
東京薬学専門学校の初代校長を務めた丹波敬三氏(1854~1927)【拡大】

  • さまざまな植物が植えられ、自然と触れ合えるキャンパス

 その後、薬学講習所と合併し、88年に私立薬学校が設立。下山順一郎氏が初代校長を務める。私立薬学校はさらに私立東京薬学校への改称を経て、下山順一郎氏の没後1917年には東京薬学専門学校が設立され、丹波敬三氏が初代校長を務める。丹波敬三氏は平安時代にわが国最初の医学書である「医心方」を編纂(へんさん)した渡来人の丹波康頼の子孫にあたり、東京大学薬学科の教授も務めている。俳優の故丹波哲郎の祖父でもある。

 北里柴三郎氏の門下生であった秦佐八郎氏は、最初の化学療法剤である梅毒の特効薬のサルバルサンをエールリッヒのもとで発明。丹波敬三氏はこのサルバルサンの国産化に成功したという経歴を持つ。

 ◆引き継がれる建学の精神

 戦後の1949(昭和24)年には、東京薬学専門学校と東京薬学専門学校女子部を合わせ、現在の東京薬科大学の男子部と女子部となりその設置が認可され、65年に東薬大は大学院薬学研究科の博士課程を開設。

 以後、多くの卒業生が国公私立大学や研究所、企業などで研究者として活躍している。一方で、医療人としての薬剤師を育成する医療薬学の専攻科を76年に開設。専攻科を通じて、幅広い医療薬学分野で活躍する人材の育成も図ってきた。また94年には日本初の生命科学部を設置するなど、薬学と生命科学分野の融合と連携を意図した新たなチャレンジは今も継承されている。

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