
上げ幅が一時450円を超えた日経平均株価を示すボード=8日午後、東京都中央区【拡大】
決選投票直前の世論調査ではマクロン氏支持が極右「国民戦線」のルペン氏支持を引き離していた。だが、昨年6月のEU離脱の賛否を問う英国民投票や、11月の米大統領選が想定外の結果となって金融市場が混乱した経緯があり、一部の投資家は警戒感を強めていた。決選投票が予想通りの結果となった安心感から日本株買いが先行した。
フランス大統領選など大型連休中の重要イベントが波乱なく推移したことで、投資家がリスクを取る雰囲気が持続すれば、平均株価は27年12月以来となる2万円台回復が見えてくる。みずほ証券の三浦豊氏は「米ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新し、円相場が再び1ドル=113円台まで円安ドル高になれば、平均株価は2万円台を回復するのではないか」と話した。