政府は9日、臨時閣議を開き、経済財政運営の指針「骨太方針」と新たな成長戦略、規制改革実施計画を決定した。骨太方針と成長戦略は共通する主要な柱として「人材への投資」を掲げ、人口減で低迷する生産性の向上につなげる方針を打ち出した。
政府は骨太方針にもとづき、年末に向け平成30年度予算の編成を進める。人材投資としては幼児教育・保育の早期無償化を明記。財源として「財政の効率化」「税」「新たな社会保険方式」の3案を挙げた。
財政健全化は、基礎的財政収支を32年度までに黒字化する目標を維持。同時に国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率を引き下げるとした。
成長戦略は「第4次産業革命」普及に向け「IT人材」を育成。人工知能(AI)活用による「健康寿命の延伸」など5分野への重点投資を盛り込んだ。