脱脂粉乳・バターは世界貿易機関(WTO)の枠組みで決まった13.7万トンの国家貿易枠があるが、国内生産では足りず毎年10万トン以上を追加で輸入している。政府はTPPでの輸入枠と合わせてこの範囲内であれば、国内への影響は低いとみて慎重に交渉している。
一方、欧州の最大の関心事はナチュラルチーズ(現行関税29.8%)だ。TPPではブルーチーズなどの関税削減で合意したものの、欧州は広範なチーズの自由化を求めている。競争力のある木材やワインの引き下げ圧力も強めている。
安倍晋三首相は13日に、山本有二農水相に日欧EPAの大枠合意を見据えた国内対策を指示した。自民党農林議員は「各分野で一定の譲歩を迫られた場合、予算的な支援は必須だ」と指摘している。