国連経済社会局は21日、世界人口が現在の76億人から2050年に98億人に増え、2100年には112億人に達するとの予測を発表した。24年ごろまでにインドが中国を抜き国別で1位となり、日本は現在の11位(1億2700万人)から次第に順位を下げ、2100年には8500万人で29位になるとした。
経済社会局は最貧国での集中的な人口増加が貧困や飢餓の撲滅などを掲げた国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」履行に向けた課題になると指摘している。
予測によると、2100年のインドの人口は15億1700万人、中国は10億2100万人で、両国だけで世界人口の22.7%を占める。上位10カ国のうち、5カ国をアフリカ諸国が占めた。
世界全体の平均寿命は2015~20年の71.9歳から、95~2100年には82.6歳まで延びる見通し。日本は84歳から93.9歳になる。
女性1人が出産する子供の平均数については、世界全体で同期間に2.47人から1.97人に減ると予想。一方で日本は1.48人から1.79人に増えると見込んだ。
高齢化も進み、60歳以上の人口は世界全体で50年までに現在の2倍以上、2100年までに3倍以上になるとしている。(ニューヨーク 共同)