
日欧EPAに関する自民党対策本部長の西川元農相(左)から申し入れを受ける安倍首相=4日午後、首相官邸【拡大】
EUはチーズなど農産物の市場開放に応じれば、日本が求める日本車の輸入関税の早期撤廃を受け入れる姿勢だ。交渉では、大枠合意後に協議を先送りする企業と進出先国との紛争処理手続きなどを除き、残る項目ではほぼ決着がついたもようだ。
政府は懸案のチーズを単独ではなく、他の品目との「パッケージ」(山本有二農林水産相)で決着させたい考え。ただ、EUが完全撤廃を譲らない場合、国内生産者を切り捨てた決着か、大枠合意見送りかで厳しい選択を迫られる。
(田辺裕晶、高木克聡)