
北朝鮮の弾道ミサイル発射について記者団の取材に応じる安倍首相=4日午前、首相官邸【拡大】
安倍首相は7、8日にドイツ・ハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて日米韓首脳会談を開催し、3カ国の連携強化を確認する考えを示した。また、「高度な警戒態勢を維持しながら、国民の安全を確保するために万全をつくす」と述べた。
政府は4日午前、国家安全保障会議(NSC)の関係閣僚会合を開き、情報を集約するとともに対応を協議した。また政府は、北朝鮮情勢に関する官邸対策室で情報収集を進めている。
北朝鮮は5月14日に中長距離と称する弾道ミサイル「火星12」を発射。以来、先月8日に東部の元山(ウォンサン)付近から地対艦巡航ミサイルとみられる数発を発射するまで、4週連続でミサイル発射を強行した。
北朝鮮をめぐっては先月末、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が米韓同盟を再確認し、核やミサイルの開発に対し共同で対処する姿勢を示したばかり。
トランプ米大統領は3日夜(日本時間4日午前)、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、ツイッターで「日本も韓国もこれ以上、(北朝鮮の挑発を)我慢できるとは思わない」と非難。さらに、「おそらく中国は北朝鮮に対して重大な動きをみせ、こんな無意味なことをすぐにやめさせるだろう」とつぶやいた。