
カシミール地方ラダックで、国境侵犯を警告する横断幕を掲げる中国軍兵士=2013年5月(AP)【拡大】
中国人民解放軍のシンクタンク、軍事科学院の趙小卓・大校(上級大佐)は26日付の中国英字紙、チャイナ・デーリーに寄稿し、「なぜ、インドは中国の道路建設に敏感なのか」と疑問を提示。インドはインフラ整備を経済発展ではなく、軍事上の観点だけで見ているとして、一帯一路への参加を拒否する同国の姿勢をも批判した。
ただ、係争地で中国がインフラを整備し領有の既成事実化を図る動きは、南シナ海と全く同じで、インドが激しく反発する理由となっている。
一帯一路をめぐっても、沿線国のスリランカで住民が港湾整備への反対運動を展開するなど、「相互利益、共同発展を掲げる一帯一路は世界で熱烈に歓迎されている」(趙氏)状況とは必ずしも言えないのが実情だ。