サハリン、観光誘致を強化 日本統治時代の建造物や自然PR (2/2ページ)

瓦屋根のサハリン州立郷土史博物館=6月11日、ロシア極東ユジノサハリンスク(共同
瓦屋根のサハリン州立郷土史博物館=6月11日、ロシア極東ユジノサハリンスク(共同【拡大】

 リゾートも開発の余地が大きい。ユジノサハリンスクにあるスキー場「山の空気」は、北海道留寿都(るすつ)村のルスツリゾートと業務提携。ナタリヤ・イワノワ州観光局長は「コースや飲食店を整備し、極東一のリゾートを目指す」とアピールした。

 日本とサハリン間には空路のほか、南部コルサコフと稚内市を約4時間半で結ぶ夏季限定の客船航路がある。ただコルサコフ港の近くには駅やバス停がない。客船を運航する北海道サハリン航路(稚内市)の日向寺和裕専務は「受け入れ体制が課題だ。車や通訳代がかさみ、個人旅行向けではない」と指摘する。

 外国人の査証(ビザ)取得手続きの簡素化も計画されているが、具体化は先になりそうだ。ユジノサハリンスクの旅行会社のタチヤナ・ボロベワ社長(55)は「ビザ手続きの煩雑さは、日本人客が旅行を断念する一因。早期の実現を」と期待している。(ユジノサハリンスク 共同)