
婚約内定の記者会見で、小室圭さんを見つめられる眞子さま=3日午後3時10分、東京・元赤坂の赤坂東邸【拡大】
眞子さまと小室さんが3日、ご婚約内定を発表されたことを受け日本全国が祝福ムードに包まれるなか、結婚(ブライダル)関連業界を中心に、その経済効果に早くも期待が高まっている。お二人のご結婚がもたらす経済効果は1000億円規模に達するとの試算もあり、景気にも追い風になりそうだ。
経済評論家の荻原博子氏は「過去のロイヤルウエディングの例から婚姻数が1万~2万組増え、経済効果は500億円~1000億円に達する」と推測する。ブライダル関連市場は裾野が広く、挙式や披露宴、新婚旅行、新居、家具購入などを合わせた1組の婚姻による効果を、荻原氏は「約500万円」と試算した。
皇太子さまと雅子さまのご結婚の際には、雅子さまの愛車、トヨタ自動車の「カローラII」の人気が上昇。また、紀宮さまと黒田慶樹さんの結婚式では、紀宮さまが真珠のネックレスを身に着けられ、真珠が注目されたという例もある。今回も、お二人にあやかった、思わぬ商品に人気の火が付く可能性もある。
旅行業界では、新婚旅行先を固唾をのんで見守る。日本旅行は「まだお二人にあやかった旅行商品の企画はない」としながらも、「新婚旅行先は人気が出るはず」として注目する。
挙式から披露宴、宿泊まで一貫して手掛けるホテル業界も、祝福ムードが若いカップルを刺激し結婚の増加を当て込む。「貴賓館ロイヤルウエディング」という名称のブライダルプランを2015年5月から展開するグランドプリンスホテル高輪は、「今回のロイヤルウエディングが、商品へ興味を持つきっかけのひとつになるかも」と話す。