【衆院選】「ポスト安倍」それぞれの秋 岸田氏、禅譲狙い? 石破氏は首相牽制 (2/3ページ)

岸田文雄氏
岸田文雄氏【拡大】

  • 石破茂氏
  • 野田聖子氏
  • 河野太郎氏

 ■石破氏

 首相と距離を置く石破氏は、石破派所属の候補の地元に丸1日張り付き、十数カ所で演説することが多かった。解散前の同派議員は参院議員を含め20人。総裁選の出馬に必要な推薦人(20人)を確保するため同志の落選は自身の今後に直結する。

 石破氏は地方創生や安全保障に多くの時間を割いて政策通を強調した一方、「国民が怒っていることが分からなかったら、もう自民党ではない」と首相を牽制した。22日夜の民放番組では「党の中で一つしか考え方がないこと自体がおかしい」と述べ、総裁選出馬に重ねて意欲を示したが、首相の5連勝で、対抗するのは難しい情勢となった。

 ■野田氏

 女性初の首相を目指し、来年の総裁選出馬を公言している野田氏は女性候補者を中心に応援に入った。森友・加計学園問題を踏まえ「首相には全くしがらみはない」と訴え、首相を支える閣僚の役目を果たした。

 同時に「自分たちの反省からスタートしなければならない」と首相への注文も繰り返した。平成27年の前回総裁選は推薦人を集められず立候補を断念した。現在は首相と付かず離れずの姿勢を貫くが、次回までに党内の支持を集められるかどうかは見通せていない。

河野氏は北朝鮮対応がカギ