海外情勢

製造業売上高など2桁減 中国7~9月期 年初来で最も低調

 中国経済の2019年7~9月期(第3四半期)は年初来で最も低調が目立った。チャイナ・ベージュブックが指摘したもので、借り入れは増えているものの、製造業と不動産、サービス業が軒並み悪化した。

 四半期ベースで公表される同リポートによると、製造業の売上高と利益、数量、販売価格は4~6月期(第2四半期)から2桁のペースで減少。一方、借り入れは引き続き高い水準を維持した。

 現在の中国経済低迷は製造業が主因。輸出減少が一因だが、その主な理由は「販売価格の大幅な伸び鈍化」によるものだと同リポートは指摘した。

 6月の生産者物価指数は前年同月比で横ばいにとどまった後、2カ月連続で低下。各社の利益が損なわれており、投資や債務返済能力が抑えられているという。

 サービス業の低調も続いており、売上高と利益がともに前年同期から減少。雇用も減速しているため、「製造業が大幅な人員削減を余儀なくされてもサービス業がそれを吸収する余地がないことを示している」とリポートは分析した。

 7~9月期は借り入れが再び活発化した。シャドーバンキング(影の銀行)はチャイナ・ベージュブック開始後の四半期ベースで最大の増加。債券発行も5四半期連続で拡大し、融資も増えた。

 中国経済で与信不足が起きていないことを示唆しているとリポートは記した。

 チャイナ・ベージュブックは8月半ばから9月半ばにかけて中国国内の3300社余りに対して実施した聞き取り調査に基づいている。(ブルームバーグ James mayger)

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