海外情勢

米、金貨・銀貨の供給を削減 感染対策で造幣局製造遅れる

 米造幣局が、公認購入業者向けに供給している金貨と銀貨の量を減らしていることが、ブルームバーグが入手した文書で明らかになった。新型コロナウイルス対策によって製造が遅れるためという。

 同文書によると、ニューヨーク州ウエストポイントにある造幣局の施設は、職員間の新型コロナ感染拡大を防ぐ措置を講じており、そのため今後1年から1年半は硬貨の製造が遅れる可能性がある。同施設では金貨と銀貨を同時に製造することができなくなっており、どちらか片方の選択を余儀なくされているという。文書は先週、造幣局から公認購入業者向けに出された。

 同文書で造幣局は「パンデミック(世界的大流行)はわれわれに全く新しい一連の課題をもたらした。ウエストポイント施設が職員の安全と市場の需要とのバランスを取ろうとする中、この環境下では、ある程度の製造能力低下が続く」との見通しを示した。

 貴金属市場では足元、新型コロナをめぐる先行き不透明感を背景にした逃避需要で金と銀の価格が上昇している。需要に対応するため、造幣局はこれまでになかった取り組みとして、10日分と90日分の需要予測を提出するよう業者に求めている。(ブルームバーグ Justina A.Vasquez、Yvonne Yue Li)

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