海外情勢

フィリピン・ダバオ産カカオを世界へ 市と業者共同でチョコ専門店

 フィリピン南部ミンダナオ島の最大都市ダバオが「チョコレートの首都」を宣言し、官民で国内外へのアピールに取り組んでいる。ダバオ一帯は国内のカカオ生産量の8割を占める。地元のチョコ製品を集めた小さな専門店を拠点に、世界市場進出も視野に入れている。

 「すごく濃厚で、体の芯から温まるわ」。ダバオ中心部にあるチョコ専門店「カカオシティー」内のテーブル席で、年配の女性たちがホットチョコレートを飲みながら穏やかな午後のひとときを過ごしていた。

 同店は2017年10月、ダバオ市当局と地元のカカオ生産・加工業者らでつくる団体がオープンさせた。団体メンバーのバル・トゥトゥールさんによると、周辺の業者がばらばらに販売していたチョコ製品を1カ所に集約することで相乗効果を狙った。カフェを併設し、地元の人も気軽に立ち寄ってくつろげるようにした。

 コンビニほどの広さの店内に、23の業者がそれぞれの自慢のチョコ製品数十種類を置いている。売れ筋は板チョコ。ナッツや果物を練り込んだものも人気があり、ダバオの名産で「果物の王様」といわれるドリアン入りは遠方からの客に喜ばれるという。

 開店の際には、ドゥテルテ大統領の長女のサラ・ダバオ市長が駆け付け「チョコレートの首都」を宣言。「ダバオのカカオ農家たちに、世界的競争力のある品質のチョコレート生産者になってもらいたい」とエールを送った。

 新型コロナウイルス禍に水を差されたが、通信販売を導入し、国外にも販路を開拓する方針だ。トゥトゥールさんは「日本や欧州への輸出を進めたい。フィリピンブランドを世界に広げることが誇らしい」と逆風をものともしていない。(ダバオ 共同)

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