海外情勢

英が15日以降もEUと交渉、通商合意成立へ 打ち切り期限を撤回

 英国政府は、欧州連合(EU)首脳が通商合意成立を断念しなければ、ジョンソン首相が期限に設定した15日以降も交渉を続ける方針に転じた。関係者が明らかにした。

 それによると、ジョンソン首相は同日ブリュッセルで2日間の日程で始まったEU首脳会議を踏まえて交渉打ち切りの是非を決定する。同首相の顧問らは、数日以内に集中的な協議を開始すれば合意は可能だと首相に進言するとみられる。

 双方とも10月末から11月初めを合意成立の現実的な期限と見なしていると、交渉状況に詳しい関係者らは語った。合意は、英議会と欧州議会の承認が必要になる。

 英政府が漁業権に関するEUの強硬姿勢を批判し、EUは英国に企業への補助金など他の重要な分野での譲歩を迫るなど、議論は白熱しているが状況はほとんど進展していない。

 ジョンソン首相はこれまで、EU首脳会議が始まる15日までに明確な進展がなければ交渉を打ち切ると言明していた。

 EUは首脳会議で、英国との自由貿易協定(FTA)交渉に打開が見られず、「妥結に至るにはEUの利益に関わる重要問題での進展がなお十分ではない」との結論を採択する方向だ。ブルームバーグが確認した総括文書の草案で明らかになった。

 また、通商合意なき離脱に備える準備の強化を加盟各国とEU機関に要請する構えだ。(ブルームバーグ Ian Wishart)

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