海外情勢

インドネシア、癒やし求め観賞魚市場活況 コロナ禍で売り上げ急増

 インドネシアの首都ジャカルタ南方にあるグッピーやベタ、コイといった観賞魚専門の市場が活況を呈している。新型コロナウイルスの感染拡大による自粛生活が続く中、日常に癒やしを求める人が急増。小売業者だけでなく、購入に訪れる個人も増えている。

 ジャカルタ中心部から車で約1時間の西ジャワ州ボゴール県パルン地区。約800平方メートルの私営市場には観賞魚が入った透明な袋が多数つり下げられ、通路は行き交う人で通れないほどにぎわっていた。

 市場が開くのは、月、木、土曜の午後のみ。観賞魚は全て地元で養殖したもので、売り子のサイフルさんによると、売り上げは1日約100万ルピア(約7100円)からコロナ流行後、150万ルピアほどに伸びた。夫と娘と来た客のヌルディアナさんは2種類の観賞魚を計18匹購入。「夫は仕事後に帰宅してから魚を眺めているのが好きなの」と笑顔で話した。

 市場運営者のダモさんによると、市場は2004年に開設。国内最大規模の観賞魚市場で、約300の売り場に売り子約450人が登録する。コロナ流行後、市場全体の売り上げは50%増えた。「自粛生活でたまったストレス解消のため、観賞魚の人気が高まっている」と分析する。

 観賞魚の普及を推進する地元協同組合会長のアムランさんによると、最近人気が高まっているのは熱帯魚のベタ。個体の生命力が強く、輸送時に餌なしで1週間は生きることができ、酸素供給装置がなくても家庭で飼育できるという。

 コロナ流行後、価格帯は1匹2000~100万ルピアから1万~350万ルピアに上昇。オンライン販売での売り上げが伸びている。

 ただ、現在の市場は私設のため既に満杯状態。自ら育てた観賞魚を売り場に出したくても入れない人も多い。アムランさんは「地元政府に約2000の売り場を備えた市場を別に開設してほしいと要望している。観賞魚ビジネスには大変な可能性がある」と語った。(パルン 共同)

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