海外情勢

ミャンマー総選挙 NLDが前回上回る議席83%

 ミャンマー選挙管理委員会はこのほど、総選挙の全議席が確定したと発表した。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の与党、国民民主連盟(NLD)は396議席を獲得し、改選議席476の83%を占める地滑り的勝利を収めた。2015年の前回総選挙で獲得した390を上回った。

 総選挙は8日投開票された。上下両院の定数は計664で、25%は軍人に割り当てられ、民選枠は498。このうち22選挙区は治安悪化を理由に投票が中止され、476議席で争われた。選管によると、最大野党で国軍系の連邦団結発展党(USDP)は33議席、少数民族政党は計47議席だった。

 少数民族武装勢力との和平や、軍政時代に制定された国軍優位の憲法の改正が引き続き課題。スー・チー氏は75歳で、後継者の育成も急務だ。

 武装勢力との和平協議に進展はなくNLDの議席減も予想されていた。USDPは新型コロナウイルス感染拡大を理由に選挙延期を主張。国軍も同調し介入圧力を強めた。国軍に対する不信感から、対抗するNLDの得票が増えたとみられる。

 ミャンマーで迫害を受けているイスラム教徒少数民族ロヒンギャは不法移民として扱われ、選挙権が与えられていない。ロヒンギャ問題は今回の総選挙で争点にならなかった。(ヤンゴン 共同)

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