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さあ始まるぞ 菅首相の“イチゴ大革命”で日本経済大回復へ (1/3ページ)

 秋田県のイチゴ農家に生まれ、たたき上げの菅義偉新首相が誕生した。総裁選の最中、他候補者が抽象的な政策を述べる中、菅氏が言及した政策は極めて具体的だった--。

■菅新首相しか解決できない日本国の真の課題

 筆者は菅義偉新首相が総裁選で言及した政策群も含めて、同政権の在り方を「イチゴ革命」と名付けようと思う。

 日本でイチゴ生産が本格的にスタートしたのは、1900年前後に欧米から持ち帰った品種の生産が行われるようになってからだ。その後第二次世界大戦の影響で一時栽培が禁止されたが、55年前後からビニール栽培手法が確立したことで大規模な生産が開始されることに。菅氏の父が米だけでは食べていけないとして、戦後に家業をイチゴ栽培に転じたのもこの時期だ。そしてその後イチゴは日本人の食卓の特別なデザートとして徐々に普及してきた。

 イチゴ栽培は非常に高利益率の事業として知られている。その収益率を稼ぎ出すのは、イチゴを利用したビジネスモデルの数々である。イチゴ本体はケーキ、ジャム、ドリンクなどの様々な形状で販売されるとともに、その栽培空間を利用したイチゴ狩りなどのレクリエーションも広く国民に親しまれている。つまり、イチゴ栽培とは単純な作物栽培ではなく、流通・加工・タイミングなども考慮した「仕組みづくり」で稼ぐ産業だ。

■仕組みづくりに関して優れた能力

 菅新首相の父は秋田の豪雪環境を生かしてイチゴの出荷時期を遅らせてブランド化するという「仕組みづくり」で成功した人物だ。菅新首相も父譲りの才能を引き継いだのかはわからないが、政治における仕組みづくりに関して優れた能力を持っている。

 安倍晋三前首相が得意とした政治手法は政治ビジョンを掲げるタイプのもので、メディアは同首相が新しいキャッチフレーズを掲げるとその名称を挙(こぞ)って報道した。現時点で菅氏のやり方はお世辞にも得意とは言えず、人々の印象に残るようなビジョンを提示するのは不得意に見える。

 菅氏の能力は既存の役所の「仕組み」を理解し、縦割り行政や既得権益の問題を打破し、それらを是正できる点にある。官房長官時代に取り組んだ最も印象的な仕事は、各省庁が縦割りで管理していたダム事業を見直し、約50年・5000億円以上かけて建設された八ッ場ダム50個分の治水管理能力を新たに災害対策として使用可能にしたことだ。

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