海外情勢

メキシコ・チリの通貨相場回復へ ワクチン多数確保、景気回復に楽観論

 ブルームバーグが12の新興経済国通貨を対象に、新型コロナウイルスのワクチン確保率やロックダウン(都市封鎖)状況、通貨の相対評価などを基準にまとめた調査結果によると、メキシコペソとチリペソはワクチン配布を背景に相場回復が見込まれる通貨ランキングの上位に並んだ。

 中南米通貨は全般に、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受け、昨年3月以来の緩やかなドル安でも回復し切れていない。そうした中、チリとメキシコは厳しいロックダウンを講じた後に他の新興国に比べて多くのワクチンを確保。景気回復への楽観論が高まっている。

 JPモルガン・アセット・マネジメントで新興国債の最高投資責任者を務めるピエール・イブ・バロ氏は、「中南米は経済再開が始まったばかりで、その動きはさらに広がるため、良い位置にある」と指摘。「アジアなどウイルスに比較的適切に対応した市場に比べて、ワクチン効果の意義が大きくなる」と付け加えた。

 チリは米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンの緊急使用を許可しており、メキシコと共に今後数日中に投与を開始する見通し。

 この分析では、一部明らかな異常値も特定された。チェコは発注されたワクチン量が人口比で最高だったが、比較的緩い行動制限と過大評価された実質実効為替レートに照らせば通貨コルナがアウトパフォームする可能性は低い。中国は発注したワクチン量で最下位となったが、これは国産ワクチン量に関する情報不足が理由。(ブルームバーグ Marcus Wong、Livia Yap)

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