海外情勢

KLM「脱化石」へ代替燃料 旅客機初運航、CO2や水など合成

 KLMオランダ航空は8日、二酸化炭素(CO2)と水と電気で作った合成燃料を従来のジェット燃料に混ぜて旅客機を運航したと発表した。同社によると、持続可能な合成燃料を使った旅客便は世界初。

 KLMの声明によると、合成燃料で運航したのは1月22日のアムステルダム発マドリード行きのボーイング737-800型機。英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが開発した合成燃料500リットルを使用した。混合割合は運航に必要な燃料消費量全体の5%強だった。

 航空業界が化石燃料への依存引き下げ策を模索するなか、植物由来のバイオ燃料を動力源の一部に用いる取り組みは進んでいるものの、合成燃料で100%の代替には時間がかかっている。KLMによると、同便は、太陽光と風力由来の電力とCO2回収技術を組み合わせることで、完全に持続可能な代替燃料を利用した点が画期的だという。

 KLMオランダのエルバース最高経営責任者(CEO)は「持続可能な燃料の導入は非常に重要だ。機長は乗客に対し、今回の取り組みが業界にとって大きな一歩だと伝えた。乗客は違いに全く気付かなかった」と話した。

 KLMは2011年に世界で初めて使用済みの食用油を配合した燃料を旅客機に導入した。エルバース氏によると、バイオ燃料の利用率はなお同社の航空燃料の総消費量の1%に満たず、「利用率の向上が大きな課題になっている」と話した。(ブルームバーグ Ellen Proper)

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