海外情勢

日本式美容整形で急成長 北京、セレブに好評

 中国で日本留学組の女性が日本の医療技術を導入した美容整形クリニックを起業したところ「日式」が芸能人や経済界のセレブに評判となり、3年足らずで3施設まで事業拡大する勢いだ。

 北京中心部にある美容整形クリニック「領医医美」の胡暁璃・院長は京都の龍谷大で国際文化の博士号を取得。帰国後は北京の清華大で日本の高齢者政策を研究していた。その傍ら日本で美容整形をする医療ツーリズムの世話をするうちに起業を思いつき、2017年9月に東京のクリニックと協力して始めた。

 中国では韓国式の美容整形が主流だが、胡院長は「韓国式は皆似たような顔になりがち。医師の美的センスは個人的なものもあるが、日本の技術は一人一人の個性を生かす傾向がある」という。

 現在、領医には中国人医師のほかに中国で医師免許を取得した日本人医師1人が常駐。資格を持つ4~5人が日本から出張して診療や手術に当たる。新型コロナウイルス感染症の流行で出張は減ったが、隔離措置を受けて来る医師も。約4000平方メートルのフロアに看護師ら計80人がおり、内科や歯科も併設している。

 受診者数は開業当初は1日当たり数人だったが、今は約60人にまで増え、手術は1カ月先まで予約が取れない状態だ。昨年8月に上海、同12月に北京で2施設目をオープンした。

 二重まぶたにする手術は1万~3万元(約16万8000~50万円)、顔のたるみやほうれい線を改善する手術は1万2000~6万8000元。医師を日本から派遣している分、日本より割高だが、希望者は絶えない。中国の美容整形は無資格医療が横行しており、信頼性の高さも売りだ。

 研究職から転職をはかった胡院長は「経済発展している中国では、起業のチャンスは日本よりも大きい」と話す。

 中国では所得の上昇とともに美容整形産業が急成長し、北京市では随所に「医美」の看板がみられる。中国メディアによると、市場は19年現在で2500億元規模にまで拡大している。(北京 共同)

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