海外情勢

3月の若者失業率が悪化 統計局調査 高まる求人レベル背景

 中国国家統計局はこのほど、若者の3月の失業率が13.6%となり、新型コロナウイルスの影響が深刻だった昨年3月よりも悪化したと明らかにした。一方、多くの企業では熟練工などの人手が不足しているという。2021年1~3月期国内総生産(GDP)成長率が過去最高を記録する中、中国経済の今後の課題となりそうだ。

 統計局によると、都市部の16~24歳の失業率は昨年3月、13.3%だった。その後16.8%まで高まった後、12月に12.3%まで改善したが、再び上昇に転じていた。新卒者の数が増える一方、企業側の求める人材レベルも高まるなど複雑な背景があるようだ。

 都市部全体の失業率は5.3%と、昨年の5.9%から回復しており、若者の苦境が鮮明。飲食や娯楽関連の消費の足かせとなる恐れがある。

 統計局は、一定規模以上の企業9万社超のうち、約44%が人材確保に苦戦しているとの最近の調査結果も公表した。高い技術を持つ人材を中心に獲得競争が激化しているもようだ。沿海部の工業や貿易が盛んな地域で、こうした状況が「普遍的に見られる」という。

 統計局の劉愛華・報道官は記者会見で「経済回復の中で構造的な矛盾も明らかになった」と述べ、若者の就業問題の解消には一定の時間がかかるとの認識を示した。(北京 共同)

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