海外情勢

仮想通貨バブル崩壊の様相、ビットコイン乱高下 一時31%安

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは19日の取引で一時31%安の1ビットコイン=3万ドル近辺まで急落し、仮想通貨バブルがはじけたかのような様相を見せた。米電気自動車大手テスラがビットコインを準備資産として購入し、製品の代金として受け入れると発表した2月8日以降の上げを全て失った。第2の通貨であるイーサの下落率は40%を超え、ドージコインは45%安となった。

 ビットコインはその後4万ドルを回復するなど値を戻したものの、20日の取引でも一時9%近く値下がりした後、3万9000ドル台に回復するなど乱高下が続いた。

 FRNTファイナンシャルのステファン・ウーレット最高経営責任者(CEO)は「暗号資産の歴史には急騰とひどい暴落が何度も見られる」と述べたが、1日の取引で両方が起こるのは珍しい。19日の売りの激しさは仮想通貨交換所のコインベース・グローバルやバイナンスで一時取引停止を引き起こすほどだった。

 ビットコイン下落の背景には、テスラのマスク最高経営責任者(CEO)が先週、ビットコインによる支払いの受け入れをやめたと明らかにしたことや、18日に中国人民銀行(中央銀行)が仮想通貨を決済手段として認めない方針を示したことなどがある。

 ビットコインの急落を受け19日のニューヨーク株式市場でもS&P500種株価指数が一時1.6%下落するなど売りが優勢となり続落した。メドレー・グローバル・アドバイザーズのグローバル・マクロ戦略担当マネジングディレクター、ベン・エモンズ氏は「株価急落の原因はビットコインと直接つながりのある企業に大いに関係すると考えられる」と指摘した。

 連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長(銀行監督担当)は同日の下院金融委員会での証言で乱高下する仮想通貨について「金融当局ではこの問題の対応に向けさまざま手段を検討している過程にある」とした上で、連邦当局は規制上の適切なアプローチのあり方を検討する時間が必要で、監視の枠組み整備が可能になるのはその後だとの認識を示した。

 グリーン下院議員はクオールズ氏に対し、仮想通貨市場を米議会はどう規制すべきかについてアイデアを示すよう求めた。(ブルームバーグ Vildana Hajric、Steven Dennis)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus