国内

接種加速へ相次ぐ企業協力 高齢者の予約支援 付き添いに有給

 新型コロナウイルスワクチンをめぐり、高齢者の予約支援に乗り出したり、家族の接種の付き添いで有給休暇の取得を認めたりする企業が相次いでいる。職場接種の実施を国に申請した企業は9日に会場単位で計1034件に拡大。接種加速を後押しし、経済活動の正常化につなげたい考えだ。

 伊藤忠商事子会社で携帯電話販売のコネクシオは、全国200カ所以上の店舗で接種予約を無償でサポート。スマートフォンの操作に不慣れな高齢者らの入力作業を補助する。担当者は「予約したくてもできないという人を助けたい」と話す。

 ローソンは介護相談窓口を併設した神奈川県横須賀市と名古屋市南区の計2店舗で、予約方法などの相談に応じる無料サービスを始めた。

 勤務時間や休暇の活用を促す例もある。ヤフーは就業時間内の接種を認め、副反応が出た際には特別な有給休暇を取ることを可能にした。家族の接種に同行する場合でも休暇制度を使える。三菱ケミカルは全国の工場従業員を対象に、接種により職場を離れても勤務扱いとする。

 接種会場の運営への協力では、イオンがショッピングセンターの一角を会場として自治体に無償提供。40カ所程度が決まり、うち半数以上で高齢者の接種が始まった。JTBは自治体からの委託で会場の手配や運営、備品調達を代行している。

 大企業が接種に積極策を講じる一方で、中小企業には反発も出ている。中小事業者が多いタクシー業界の関係者は「大企業では(社会機能を維持する)エッセンシャルワーカーでなくても接種できて、感染リスクが高い運転手は打てない。納得できない」と語った。

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