海外情勢

選手が製品イメージ“毀損” SNS全盛時代、スポンサーにリスク

 開催中のサッカー欧州選手権(ユーロ2020)で、多くのファンが見守る中、著名選手が記者会見で大会のスポンサー企業の製品イメージを傷つける振る舞いを見せる例が相次ぎ、波紋を広げている。

 マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバ選手は15日、試合後の会見中に目の前に置かれたオランダ・ハイネケンのノンアルコールビールの瓶を見えない場所に動かした。同選手は敬虔(けいけん)なイスラム教徒で飲酒しない。

 14日にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド選手が、目の前のコカ・コーラのボトルを、飲料水のボトルに置き換えるシーンがソーシャルメディアで広くシェアされた。両選手の行動には通じるところがあるようだ。

 これらの例は、ソーシャルメディアを介して行動が膨大な数の視聴者に届く、個々のスポーツ選手の影響力の大きさを浮き彫りにする一方で、それぞれのブランドがプロスポーツのスポンサーとしてふさわしいかという疑問を投げかけている。

 フォルテ証券のトレーダー、キース・テンパートン氏は「ロナウドのフォロワー数はインスタグラムだけでも2億9900万人いる。鼻であしらうことで容易に株価を動かすことが可能だ。それでもそうした影響はどちらかといえば一時的だ」と語る。

 レッドバーンのアナリスト、チャーリー・ヒッグス氏は「ブランドが著名人と手を組むのは、新規顧客を呼び込むための試行錯誤された方法だがリスクを伴う。ソーシャルメディアの普及でこの手のリスクは持続し、今ではこれまでに増して大きくなっている」と説明した。

 欧州サッカー連盟(UEFA)の広報担当者は電子メールで「選手は皆、好きなものを飲むことができる」と述べ、記者会見で選手には「コカ・コーラ ゼロ」と並んで水も提供されていると説明した。ハイネケンの広報担当者は「何を飲むかについて、当社は全ての人々の判断を全面的に尊重する」とコメントした。(ブルームバーグ Joe Easton)

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