サムスンとLG 世界最大級、CES出展 55型有機ELテレビを公開
2012.1.11 05:00更新
韓国のサムスン電子とLG電子は9日(日本時間10日)、高画質の有機EL(エレクトロルミネッセンス)で世界最大級の55型テレビをそれぞれ公開した。米国ラスベガスで10日に開幕する世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に出展。世界市場でリードする韓国2強が「次世代パネル」で業界を先導する形となった。
サムスンの有機ELテレビは、RGBサブピクセルの「スーパー有機EL」を採用したのが特徴。製品化は2012年の後半の予定で、価格は未定。
サムスンの担当者は「既に携帯やタブレットで有機ELを使っている。われわれは(世界市場の)有機ELの9割を作っている」と、有機ELテレビの量産化にも自信を見せた。
LG電子も12年後半の製品化を目指す。有機ELパネルはバックライト不要の自発光方式で、LED(発光ダイオード)パネルと比べて薄くて軽いのが特徴。パネルの厚さはわずか4ミリで、重さは7.5キロとLEDテレビの半分という。
画質や視野角も向上させ、奥行きのある高精細な画像が楽しめる。販売地域は日米欧を想定している。(米ラスベガス 古川有希)