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【クルマ人】「じゃじゃ馬」から「大人」へ スズキ「スイフト スポーツ」の竹内氏

ニュースカテゴリ:企業の自動車

【クルマ人】「じゃじゃ馬」から「大人」へ スズキ「スイフト スポーツ」の竹内氏

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スズキ「スイフトスポーツ」と開発責任者の竹内尚之チーフエンジニア  スズキは、主力小型車「スイフト」の派生モデル「スイフト スポーツ」の3代目を12月に発売した。より多くの人に走る楽しさを伝えようと、「スポーティー・フラグシップ」をコンセプトに開発した。スズキ四輪事業本部第2カーラインの竹内尚之チーフエンジニア(56)に聞いた。

 --この車の特長は

 「先代モデルから国内で『思い通りに走れる』との評価を受けてきた。車をハンドル操作の通りにコントロールできるようにするためには、サスペンションが非常に重要。入社以来30年間、サスペンション開発をしてきた経験を生かすことができたと思う」

 --サスペンションにはどういう工夫をしたのか

 「車の挙動をしっかりさせるには、サスペンションを硬くすれば良いというのは、古典的な考え方で、乗り心地が落ちる。快適性とスポーティーさを両立させるために、路面に合わせてしなやかに動くサスペンションにした。サスペンションが路面に合わせて動いても、土台のボディーがふにゃふにゃだと思い通りに走らない。サスペンションとボディーを接合する部分などの剛性も高めた」

 --コンパクトスポーツとして欧州でも人気が高い

 「200キロ以上の速度を出すドイツのアウトバーンや、イギリスの曲がりくねった道など、欧米では高速でのハンドリングが重要になる。スペインのテストコースや欧州での実地走行を繰り返して、200キロ以上の高速時も思った通りに操作できるかを細かく調べた」

 --先代モデルとの違いは

 「フロントを90ミリ伸ばして直進安定性を向上させた一方で、10キロの軽量化を図った。先代は、コーナリング時にリアを流しながら曲がることができた。ある程度運転技術があるとそれも楽しいが、今回は、リアのグリップ性能を上げて安定感を出した。先代はじゃじゃ馬的なところが人気だったが、今回は大人のスポーツカーを意識した」

 --リアのグリップ性能はどうやって上げたのか

 「FF車(前輪駆動車)なのでコーナリング時にどうしてもリアは流れるが、サスペンションを支えるアームを太くし、リアのサスペンションは、前輪の推進力に負けないための補強を行った。ハンドル操作をダイレクトに車の動きに伝えられる」

 --エンジン性能の違いは

 「排気量は1600ccで変わらないが、吸気管の長さを回転数によって変える可変吸気システムを採用した。最高出力は136馬力で先代の125馬力から8・8%のアップだ。従来から高かった加速性能は、さらに2%アップさせた。136馬力の迫力を示すため、フロントの空気取り入れ口のデザインも大きくしている」

 --まずマニュアル車から発売したのは

 「最近の車はCVTやATが多いが、この車はスポーツ性能を楽しむ人向けなので、マニュアル車が大事だ。先代は5速マニュアルだったが、今回は6速にした。高速道路を5速で走行していると燃費がよくないという声があったので、100キロ以上でのクルージングのために6速を設定した」

 --内装にもスポーツカーとしてのこだわりがある

 「メーターは専用デザインで、スピードメーターは240キロまであり、欧州の高級スポーツカーと同じように、30キロ刻みにしている。シートの位置を調節するレールも、高速走行時には通常のものだとしなるので、丈夫でしっかりとしたものを使っている」

 --燃費性能の改善は

 「マニュアル車で新基準でリッター14・8キロ、CVT車で15・6キロと、先代モデルからそれぞれ、約7%と約18%の改善を達成した」

 --ターゲットは

 「先代モデルは、若い男性に人気で、私自身も息子がいるが、この車を買いたいと言っている。しかし、若い人専用ではなく、スポーティーな乗り心地を好む人なら、年配の人にも乗ってほしい。子育てを終えて奥さんと2人で車に乗る男性が、息子に自慢してもらえたりすればうれしい」

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