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【直球緩球】10兆円突破へ「粘り強く」 楽天の三木谷浩史会長兼社長

2012.4.2 22:53更新

 --インターネット上の仮想商店街「楽天市場」の年間流通総額が昨年、初めて1兆円を超えた

 「ネットショッピングが普及したのが大きい。いろいろな店舗が楽天市場を通じて販路を広げ、成長する『楽天ドリーム』のような事例もたくさん出てきた。今までにない商売を生み出している」

 --早期に10兆円とすることが次の目標だというが

 「大きな数字だが、粘り強く、スピード感を持って、なるべく早く実現したい。今後は物流をさらに強化し、速くて安全・安心、便利なサービスを出店者や消費者に提供していきたい」

 --海外10カ国・地域で電子商取引を展開している

 「実店舗のようなサービスと熱い心が必要ということでやってきた。それが受けている。今年はアジアや欧州を中心に電子商取引で3、4カ国に進出したい」

 --カナダ電子書籍大手のコボを買収し、今春から日本で電子書籍端末を販売する計画だ

 「具体的な投入日時は決まっていないが、消費者が『買ってもいいかな』と思う価格で提供する。出版社や書店との交渉や販路開拓などを進めており、出版社などには歓迎されている」

 --国内外でのM&A(企業の合併・買収)の可能性は

 「魅力的と思える機会が出てくれば考える。(既存事業に)新しい機能を付け加える国際的なM&Aで、小型になるかもしれない」

 --行く先には米アマゾンが立ちはだかる

 「ビジネスモデルが違うので、並び立つということになると思う。競合というより、できるだけ消費者の方を向き、喜ばれるサービスを提供する。そして経済の活性化に向かっていけば、楽天グループも成長できる」(中村智隆)

    ◇

 みきたに・ひろし 一橋大商卒。昭和63年旧日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)。平成8年にコンサルティング会社を設立し、9年にエム・ディー・エム(現楽天)を創業。47歳。兵庫県出身。

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