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トヨタ、今期営業益1兆円 豊田社長「超円高…赤字でもおかしくなかった」

2012.5.10 05:00更新

決算発表するトヨタ自動車の豊田章男社長=9日午後、東京都文京区

 トヨタ自動車は9日、2013年3月期連結業績(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益が前期の約2.8倍の1兆円になるとの見通しを発表した。1兆円の大台乗せは、2兆2703億円を計上した08年3月期以来、5年ぶり。エコカー補助金の復活を追い風に国内でハイブリッド車(HV)の好調が続くほか、北米や新興国での販売拡大で「V字回復」を果たす。

 東京都内で会見した豊田章男社長は「着実に利益を出せる体質に改善している」と述べ、商品力の高さやコスト削減による収益力の回復に自信をみせた。

 13年3月期の世界販売台数は前期比18.3%増の870万台を計画し、売上高は18.4%増の22兆円、最終利益も約2.7倍の7600億円を見込む。

 大幅な増収増益は国内外での積極的な新車投入が支える。国内では「(小型HVの)アクアなどの販売が大きく伸びる見込み」(豊田社長)。海外も北米をはじめ、中国やインドなど新興国でも攻勢をかける。

 同日発表した12年3月期連結決算は売上高が前期比2.2%減の18兆5836億円、営業利益が24.1%減の3556億円、最終利益は30.5%減の2835億円の減収減益だった。

 外国為替相場の歴史的な円高が響いたが、東日本大震災やタイ洪水などによるマイナス要因は昨年10月以降の増産で挽回し、業績はいずれも2月時点の従来予想を上回り、打撃を最小限にとどめた。ダイハツ工業などを含む連結販売台数も0.6%増の735万2000台で前年実績を上回った。

 豊田社長は「超円高の中で以前の(経営)体質では赤字でもおかしくなかったが、なんとか利益を確保できた」と述べた。

 一方で、主に国内生産や輸出を担うトヨタ単体の営業損益は4398億円の赤字で、4年連続の赤字となった。赤字幅は前期の4809億円から縮小した。

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