SankeiBiz ニュース詳細(ライト版)

PC版

USJ、女性幹部を一般公募 商品開発や売り場づくりで感性期待

2012.6.18 05:00更新

 テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)は17日、女性に限定して経営幹部を一般公募する珍しい採用を実施することを明らかにした。女性幹部を増やすことで、経営に女性の目線を取り入れ、若い女性や家族連れに魅力があるアミューズメント施設の運営に生かす狙い。

 同社が公募するのは、USJ施設内で販売するキャラクター商品などを担当する商品企画部門の統括職。勤務地は大阪本社。募集期間は18日から7月17日の1カ月間で、転職支援サイト「ビズリーチ」を通じて応募を受け付け、申し込み順に選考を行う。

 USJにおけるキャラクター商品をはじめとした物販部門の売り上げは年間百数十億円で、入場料収入に次ぐ収益の柱となっている。USJの来園客は若い女性やファミリー層が中心で女性客の割合は7割を占めるという。女性が商品企画や物販部門の決定権を持つことで、女性の感性に合った商品開発や売り場づくりを推し進める。

 同社によると、2006年から積極的に女性を管理職に登用しており、課長代理以上の女性の割合は、05年度には10%未満だったが、11年度に16.8%にまで上昇しているという。

 一方、女性活用の動きは他の大手企業でも始まっている。百貨店大手のそごう・西武が4月、西武所沢店(埼玉県所沢市)の正社員を全員女性にしたほか、NTT東日本が今年度からの5年間で課長級以上の女性管理職を倍増させる計画だ。

 また、10年12月に政府が閣議決定した第3次男女共同参画基本計画は、女性の活躍による企業活動の活性化を掲げ、20年までに指導的地位に就く女性の割合が「少なくとも30%程度」になるよう、各企業が積極的に改善措置を進める「ポジティブ・アクション」の必要性を強調している。

 それでも、厚生労働省の統計によると、企業の管理職に登用される女性の割合(従業員100人以上)は、2011年で係長級が15.3%、課長級8.1%にとどまっているといい、企業の女性活用の取り組みはまだ端緒にすぎない。(佐久間修志)

  • シェア