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“家電の顔”はエアコンなど白物家電へ 「わくわく感」不足のテレビは凋落
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映像機器と白物家電の国内出荷実績 ボーナス商戦を前に白物家電市場が活況だ。国内では、節電意識の高まりから、5月の国内出荷額が2カ月ぶりにプラスに転換。経済成長とともに需要の急拡大が見込まれる新興国を中心に海外進出の動きも加速している。一方、テレビなどの映像機器は、5月の国内出荷が10カ月連続の前年割れと、“家電の顔”はテレビから白物家電へと移りつつある。
日本電機工業会(JEMA)が25日発表したエアコンや冷蔵庫など白物家電の5月の国内出荷額は、前年同月比3.3%増の1900億円となり、2カ月ぶりのプラス。冷蔵庫が7.5%増の323億円、洗濯機が3.6%増の222億円、ルームエアコンが10.2%増の740億円と主力製品が好調だった。
各社とも海外市場の開拓も積極的で、パナソニックは世界市場での家電事業で、エアコンや冷蔵庫などの白物家電の販売比率(金額ベース)が、テレビや録画機などのAV(音響・映像)機器を初めて上回る見通しとなっている。
高見和徳専務は「こだわるポイントと割り切るポイントをしっかりやる。生活型密着の製品開発とのマーケティング力で勝てる」と自信を持つ。省エネ技術を生かし、ブラジル市場などの開拓を狙う。
一方、電子情報技術産業協会(JEITA)が同日発表した5月の民生用電気機器の出荷実績によると、薄型テレビやブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機など映像機器の国内出荷額は前年同月比66.3%減の586億円と10カ月連続のマイナスだった。
薄型テレビの出荷台数は、74.6%減の40万9000台と10カ月連続でマイナス。画面サイズ別では、29型以下の小型が72.0%減の18万3000台、30~36型の中型は74.0%減の17万台。37型以上の大型は63.8%減の14万9000台と軒並み前年割れとなった。
調査会社のBCNの道越一郎アナリストは「テレビは差別化要素が少ない。スマートTVのように、消費者のわくわく感を演出することがますます重要」と指摘している。