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韓国、スマホ無料通話実験開始 携帯各社「ただ乗り」と反発発

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韓国、スマホ無料通話実験開始 携帯各社「ただ乗り」と反発発

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 韓国・朝鮮日報などによると、同国のIT(情報技術)ベンチャー企業カカオはスマートフォン(高機能携帯電話)でインターネットのデータ通信を利用して無料で通話できる「ボイストーク」の実験サービスを開始した。韓国の携帯電話サービス各社は巨額の投資で構築した通信網に「ただ乗り」されたうえ、収益モデルが崩壊すると反発している。

 米アップルの「iPhone(アイフォーン)」や米グーグルのモバイル用OS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載した機種に無料アプリケーション(応用ソフト)をインストールすれば、端末メーカーや通信会社、国境の壁を越えて、同アプリのユーザー同士でチャット(短文による会話)や通話が無料で利用できるようになる。

 カカオは今年2月、日本で無料通話サービスを開始し、5月までに韓国を除く世界216カ国にサービスを拡大した。世界で約4700万人の利用者がいる。

 韓国では無料チャットサービス「カカオトーク」の利用者が約3600万人に達し、無料通話サービスが始まれば影響が大きい。2010年3月、カカオトークの無料チャットサービスが始まって以降、1通当たり約1.3円の携帯メール使用量は半分にまで減少したという。

 韓国携帯電話サービス大手3社は、無料インターネット電話に制限を課している。最大手SKテレコムと業界2位のKTは、月5万4000ウォン(約3700円)の定額料金プラン加入者にのみ無料インターネット通話を利用できるようにしている。ボイストークの実験サービスにもただちに適用した。業界3位のLGユープラスは、ボイストークを含めて、これまですべての無料インターネット電話を遮断していたが、6月後半から同サービスを正式に開放した。

 カカオは「ボイストークは従来のチャットサービスの補助的な機能。高速移動中には途切れることも多く、従来の音声通話に取って代わることはない」と困惑している。(ソウル支局)

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