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つながりやすい中央帯域はドコモ獲得! 700メガヘルツ周波数帯割り当て

2012.6.28 05:00更新

 総務省は27日、携帯電話向けに使われる700メガヘルツの周波数帯について、NTTドコモ、KDDI、イー・アクセスの3社に割り当てることを正式に決定した。対象の周波数帯を3等分して割り当てるが、つながりやすいため3社の希望が集中した中央の帯域はドコモが獲得。割り当てを受け、3社は2015年に次世代高速通信規格「LTE」対応サービスを開始する計画で、通信サービスの高速化が一層進むことになる。

 今回の700メガヘルツ帯の割り当ては募集枠は3社分だったため、ドコモなど3社の獲得は事実上決まっていた。ただ、3等分して割り当てられる周波数帯によっては、隣接する地上デジタルテレビ用などの周波数帯の影響でつながりにくくなることなどが懸念され、3社は周波数帯の中央に位置し影響を受けにくい「ミドルバンド」を希望していた。

 総務省の審査結果によると、ドコモは700メガヘルツ帯の既存事業者である日本民間放送連盟などを別の周波数帯に移動させるための技術支援などを提案し、他の2社より充実していたとしている。また電波の混雑度合いも高かったため、ドコモへのミドルバンドの割り当てが決まった。電波監理審議会の前田忠昭会長は会見で、「ドコモは全体を考えていろいろな提案をしていた」と話した。

 割り当てられた周波数帯を使い、ドコモとKDDIは15年1月に、イー・アクセスは同年12月にLTEサービスを開始する。人口カバー率ではKDDIとイー・アクセスが17年度、ドコモは18年度に80%を達成する計画だ。

 この周波数帯は障害物を避けてつながりやすいため「プラチナバンド」と呼ばれる。

 スマートフォン(高機能携帯電話)の普及でデータ通信量が急増する中、各社が割り当てを希望していた。別のプラチナバンドである900メガヘルツの周波数帯については、2月にソフトバンクモバイルが割当先に決まり、7月からサービスを開始する予定だ。

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