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ウナギ高騰で「土用の丑」どうなる? アナゴ代替や値下げ、商戦激化

2012.7.10 05:00更新

ウナギ高騰で苦肉の策

 27日の「土用の丑(うし)の日」を前に、ウナギ商戦が本格化している。稚魚の不漁で仕入れ値が高騰する中、小売りや外食各社は代替品としてアナゴのかば焼きをアピールしたり、「丑」にひっかけて牛肉弁当を売り込むなどの知恵を絞る。一方、間隙を突くように値下げに踏み切るスーパーが現れるなど、暑い夏を前に顧客の奪い合いが熱を帯びてきた。

 養殖に使う稚魚のシラスウナギは3年連続の不漁で、国産品だけでなく台湾や中国産も高騰。「代用品」を模索する動きが目立つ。関西地盤のスーパー、イズミヤはアナゴのかば焼きの販売を本格化。780円とウナギのかば焼きのほぼ半値とあって好調な売れ行きという。

 京王百貨店は、松阪牛を使った「牛めし弁当」などを大展開する。国産ウナギのかば焼きや弁当は昨年より約2割の値上げ。客をつなぎとめるため「牛肉は夏バテに効く栄養価のある食材。ぜひ“牛”の日を楽しんでもらいたい」と“苦肉の策”でPRする。

 コンビニエンスストアは、定番の国産ウナギにこだわりつつ値ごろ感を出そうと四苦八苦。ローソンは通常のうな重より500円ほど安い「ハーフサイズ」を新たに投入。ファミリーマートは、ウナギと牛肉を組み合わせた「太巻きすし」を新たに用意する。ローソンとファミリーマートは例年通り、国産うな重の予約も扱っているが、価格は昨年より300円高い1980円だ。

 一方、西友は思い切った値下げで販売拡大を狙う。全国365店舗で販売している鹿児島県産で自主開発商品(PB)の「食の幸 うなぎ蒲焼」を3日から8月1日まで、1670円だった6月よりも280円安い1390円で販売する(北海道エリア9店舗は1470円を1250円に値下げ)。

 水産庁などによると、ウナギの稚魚であるシラスウナギの推定漁獲量は2010年から不漁が続き、11年は9.5トンと06年の約3分の1に減少。仕入れ値も高騰しており、築地市場の平均卸売価格は、10年の1.5倍以上だった昨年よりも6~7割上昇している。

 このため、食品スーパー大手のライフコーポレーションでは、より安価なウナギを安定的に仕入れるため、来年以降は米国産の輸入も検討するという。(西村利也)

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 ■ウナギ高騰による各社の対応

  社 名            対 応 内 容

 ◆吉野家  「鰻丼」を100円値上げし650円(並盛)で販売

 ◆すき家  「うな丼」を100円値上げし780円(並盛)で販売

 ◆ローソン 「鹿児島産うなぎ蒲焼重」にハーフサイズ(1490円)をメニューに追加

 ◆ファミリーマート ウナギと牛カルビの「太巻き寿司」(550円)など安価商品を追加

 ◆京王百貨店 「丑」を「牛」にひっかけて牛肉メニュー展開

 ◆イズミヤ  通常のウナギ商品に加え「穴子の蒲焼」(780円)販売を本格化

 ◆伊藤ハム  業務用商品に「豚バラ蒲焼」を新発売

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