スマホ用アプリ、TVでも楽しむ KDDI、CATV向けサービス来月試行開始
2012.7.19 05:00更新
KDDIは18日、ケーブルテレビ回線でインターネットに接続したテレビで、ゲームや動画配信などauのスマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリを楽しめるようにするセットトップボックス(STB)「スマートTVボックス」を発表。同日都内で開かれたケーブルテレビ事業者向けの「ケーブルコンベンション2012」に試作機を出展した。同社が全額出資するジャパンケーブルネット(JCN)と共同で8月からサービスの試行を開始、提携するケーブルテレビ事業者向けに今秋から商用サービスを始める。地域密着サービスに強みを持つケーブルテレビ業者と、動画配信などのコンテンツサービスで強みを持つKDDIが連携を深めることで「ウィンウィンの関係を実現する」(田中孝司社長)狙いだ。
スマートTVボックスはパナソニック製で、スマホやタブレット端末などに使われている米グーグルの基本ソフト(OS)の最新版「アンドロイド4.0」をケーブルテレビ用STBに初めて搭載。これにより多チャンネル放送などのほか、スマホ向けの多様なアプリをダウンロードして、テレビで楽しめるようにした。また地デジ、衛星放送、ケーブルテレビ放送の受信に加え、外付けHDD(ハードディスク駆動装置)に対応し、2番組を同時に録画することも可能だ。同コンベンションで講演した田中社長は「新たなケーブルネット利用者の獲得につながる」と自信をみせた。
KDDIは、全国のケーブルテレビ業者と提携を進め、同社のスマートフォン利用金額が割引になる「スマートバリュー」の対象となる業者を増やしている。今秋には新たに23社を提携に加え、97社が対象となり、全国のケーブル利用者の84%がスマートバリューの対象になるという。
同社は放送と通信の融合を目指し、ケーブルやスマホ、光サービスのマルチネットワーク戦略を掲げており、STBの投入もこの一環だ。田中社長は「地デジ化後の大競争時代をケーブル業者とともに乗り越えていく」考えだ。