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“羽田争奪戦”激化へ 京急が高架化で攻勢、東京モノレール警戒
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京急の高架化に伴い、箱根駅伝名物の国道15号(第1京浜)沿いの踏切も役割を終える=京急蒲田駅周辺 京浜急行電鉄は、10月21日にダイヤ改正を行い、羽田空港行きの列車本数を倍増し、アクセス時間も短縮する。2000年度から事業を始めた京急蒲田駅(東京都大田区)周辺の高架化工事がほぼ終了し、アクセス改善にめどが立ったためだ。羽田行きの旅客輸送をめぐり、東京モノレールなど鉄道・バス各社との顧客争奪戦の激化も予想される。
京急によると、今回の高架化工事は約12年がかりで地元の東京都、大田区などと進められた。総事業費は約1892億円。対象事業区間約6キロ(本線の平和島-六郷土手駅間約4.7キロ、空港線京急蒲田-大鳥居駅間約1.3キロ)の上下線が来月21日から高架化される。
これに伴い、正月の箱根駅伝名物だった京急蒲田駅近くの国道15号(第一京浜)の踏切などを廃止する。京急は「踏切事故の危険防止、交通渋滞の解消につながる」と説明する一方で、「ドル箱路線」という羽田行きのアクセス改善による商機も広がる。
10月のダイヤ改正で、京急は「羽田へもっと!楽に」というキャッチコピーで、利用客に利便性の向上を訴える。
具体的には、平日ダイヤで、都営浅草線経由を含めた東京方面からの「快特」、横浜方面からの「エアポート急行」をそれぞれ1時間当たり現在の3本から6本へ倍増。羽田空港国内線ターミナル駅への所要時間も、品川駅からは現状の16~22分から15分へ、横浜駅からは29分から26分へ短縮することで、羽田へのアクセスが一層改善する。
一方、浜松町-羽田空港間を「空港快速」で17~19分で結ぶ最大の競争相手、東京モノレールは京急のダイヤ改正に「脅威を感じている」という。
それでも、京急に比べ、羽田直通の列車が1時間当たり13~17本と多いほか、運賃面でも通常の往復料金(大人940円)に比べてお得な「モノレール羽割往復きっぷ」(同800円)を来年3月末までの期間限定で販売。羽田行きの利用客獲得の対抗策を展開している。