ニュースカテゴリ:企業
情報通信
ドコモは死んでしまったのか iPhoneに負けない誇りを見せよ
更新
涼しい秋の気配が漂ってきたが、NTTドコモにとっては厳しい季節の到来と言えそうだ。
先月21日、ドコモが取り扱っていない米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の最新モデル「5」が、KDDI(au)とソフトバンクモバイルから発売された。
地図アプリで情報量の少なさや誤りが指摘されているものの、根強いファンに支えられ販売は好調を維持している。
さらに今月以降、KDDIとソフトバンクからは高速データ通信規格「LTE」に対応した米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマホの冬モデルが発表される見通しだ。
両社にとっては初のLTE対応のアンドロイドスマホとなるだけに、アイフォーンに続く、販売台数全体を牽引するフラッグシップモデルが登場することになりそうだ。
こうした両社の攻勢に対して、ドコモはこれまでにない苦戦が予想される。ドコモはLTEに対応したスマホを昨年末から順次投入。
今夏モデルでは、アイフォーン対抗の切り札として韓国サムスン電子のスマホ「ギャラクシーSIII」を発売したばかり。
そのため、冬モデルの端末では、新たな看板モデルが発表される可能性は低く、ソーシャルゲームに対応したスマホなどコンテンツサービスで他社に対抗する腹づもりだ。
ドコモは番号持ち運び制度(MNP)での他社への流出超が8月までで43カ月連続となっている。独自のコンテンツサービスで歯止めをかけたいところだが、他社の強力な新モデルの前では流出超の件数がさらに増える可能性が高い。
しかし、それでもドコモには期待したい。1人のスマホ利用者としては、アイフォーンにもアンドロイドにも足りない点を感じる。日本の携帯電話産業を引っ張ってきた誇りをアイフォーンに頼らない新機種の発売で見せて欲しい。(大坪玲央)