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華為製機器や認可など壁 ソフトバンクの米携帯買収計画は不透明
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ソフトバンクの孫正義社長 ソフトバンクによる米携帯電話3位のスプリント・ネクステル買収の実現に向けて、懸念材料が浮上している。米当局による認可や、ソフトバンクが米政府が問題視している中国企業の機器を利用している点などだ。スプリントは買収協議入りを認めており、実現すれば太平洋をまたぐ携帯電話グループが誕生するが、買収がすんなり認められるかは不透明だ。
難関の一つは、外国企業による投資を国家安全保障上から審査する外国投資委員会と連邦通信委員会(FCC)の認可手続きだ。外国投資委が包括通商法の「エクソン・フロリオ修正条項」を盾に、買収に異議を唱える可能性もある。
実際、2000年のNTTコミュニケーションズ(NTTコム)による米インターネット関連会社の買収手続きで、外国投資委はNTTコムの申請を「理由の説明なく」(当時の郵政省幹部)、4カ月間棚ざらしにした経緯がある。米3位の通信会社の買収となれば、当局の審査は一層厳しくなるのは必至だ。
ソフトバンクが通信機器世界2位の中国・華為技術の機器を使用していることも問題となる可能性がある。米下院は8日、華為の通信機器が国防や企業ネットワークでスパイ行為を行う脅威があるとの報告書を公表。米国の安全保障上のリスクとなっていると認定した。
ソフトバンクと同社が来年2月に子会社化するイー・アクセスは、華為の通信機器を基地局などに導入している。まだ「基地局全体の半分もない」(イー・アクセス)とするが、低価格の華為の製品は今後も導入が進むとみられ、これについて米議会が問題視する可能性は高い。
一方、みずほコーポレート銀行など3メガバンクは12日、ソフトバンクに対し最大1兆5000億円規模の買収資金を融資する方向で検討に入り、資金面では追い風となる。だが、同日の東京株式市場ではソフトバンク株が前日比486円安の2395円と17%近く下落。イー・アクセスも7000円安の3万9600円でストップ安となった。スプリントに加え、同社傘下で米携帯5位のメトロPCSの買収検討まで報じられたことで、投資家は2兆円規模の巨額買収によるソフトバンクの財務悪化を懸念し始めた。市場関係者も「買収によるシナジーを見いだすのが容易ではない」(モルガン・スタンレーMUFG証券の津坂徹郎アナリスト)と懸念を示している。