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除染 鍵は減容・効率化 大林組が高速・少水量システム開発

2012.10.16 05:00更新

高濃度の汚染土だけを回収できる大林組のシステム「スキャンソート」

 大林組は15日、セシウムなど放射線物質の除染に手間がかかる透水性の舗装道路向けに、従来の技術より処理速度が約3倍で、放射性物質を70%以上除去できるシステムを開発したことを明らかにした。大成建設もドライアイスを使うことで廃水を出さない除染技術の確立を目指すなど、ゼネコン(総合建設業)各社は除染作業で発生する廃棄物の減容化や作業の高効率化を図る新技術を相次いで開発し、被災地や周辺地域の復興に向けた対応を強化している。

 大林組が開発した「高圧洗浄回収車両システム」は、道路を高圧で洗浄すると同時に廃水も高圧で吸引。高速道などで採用されることが多い透水性の舗装道路の除染作業で、使用水量が従来の技術に比べて20分の1で済み、作業時間も大幅に短縮できるという。

 除染作業で主に使われている高圧洗浄機は、使用する水の量が多いうえに周囲に水が飛び散り、作業員の安全面などの課題を抱えている。

 さらに大林組は、除去した土壌や、がれきなどの汚染レベルをセンサーで瞬時に判別し、汚染されていないものを分別することで、処分場へ持ち込む土壌量を減らせるシステム「スキャンソート」も開発した。汚染されていないと判断した土壌は還元して再び利用する。

 一方、大成建設が開発した「ドライアイスブラスト工法」は、ドライアイスの粒を舗装面に吹き付けた後、表面に付着した放射性物質をはぎ取る仕組みだ。洗浄水が不要で、舗装面も傷つけずに放射性物質を70%以上除去できるといい、適用事例を今後増やして技術の実証化に取り組む。

 鹿島は道路用の高圧除染車を開発し、人手に頼るよりも作業効率を約10倍高めることに成功。清水建設も、高圧洗浄機の100分の1の水量で放射性汚染物質の除染ができる蒸気洗浄機を開発した。

 これまでの除染活動では、高圧洗浄機などで緊急的な作業を進めてきたが、今後は中間貯蔵施設に持ち込む量を減らすとともに作業の効率化が欠かせない。

 政府は除染作業を加速させる構えをみせており、ゼネコンの受注機会も今後増えそうだ。(那須慎一)

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