キヤノン、業績下方修正 中国不買運動デジカメ不振
2012.10.26 05:00更新
キヤノンは25日、2012年12月期連結決算の業績予想を下方修正した、と発表した。売上高は従来予想より1580億円減の3兆5320億円(前期比0.7%減)、本業のもうけを示す営業利益は340億円減の3560億円(同5.8%減)に見直した。減収減益は2年連続。反日感情が高まる中国のリスクを織り込み、デジタルカメラの販売計画を引き下げたことなどが影響する。
小型デジカメの年間販売見通しは、従来より200万台減の1900万台、デジタル一眼カメラは40万台減の880万台に下方修正。当初計画より減る240万台のうち、60万台分は中国の影響といい、田中稔三副社長は会見で「中国での日本製品不買運動で、デジカメを中心に販売に影響が出ている」と述べた。
通期の想定為替レートは、1ドル=78円と2円円高に見直した。
同時に発表した12年1~9月期決算は、売上高が前年同期比2.5%減の2兆5283億円、営業利益が13.2%減の2461億円と減収減益だった。円高に加え、スマートフォン(高機能携帯電話)との競合激化で小型デジカメが伸び悩んだことなども響いた。
一方、田中副社長は業績不振のルネサスエレクトロニクスに対する支援で、出資要請を受けたことを正式に認めた。そのうえで「社内で検討しており、今月中ぐらいには(結論を)出さないといけない」と語った。