SankeiBiz for mobile

Q&A かんぽ生命の学資保険 見直しの狙いは

ニュースカテゴリ:企業の金融

Q&A かんぽ生命の学資保険 見直しの狙いは

更新

 政府の郵政民営化委員会が、かんぽ生命保険の学資保険見直しについて、認可の是非の判断を先送りした。かんぽ生命は学資保険をどう見直そうとしているのか、狙いは何か、Q&Aでまとめた。

 Q 判断先送りの理由は

 A かんぽ生命が13日に約10万件の保険金の支払い漏れを発表し、金融庁や金融業界団体など関係者の意見を改めて聴く必要が出たためだ。

 Q そもそも学資保険って?

 A 子供の教育資金を準備するための保険商品。親が毎月、保険料を支払い、子供の大学入学時などに満期が来て、数百万円の保険金をもらう。さらに、万が一、満期前に子供が亡くなるようなことがあれば、死亡保険金を受け取れる「死亡保障機能」もある。

 Q かんぽ生命の学資保険の特徴は

 A 加入後ならば、いつでも死亡保険金が満額で支払われる。民間の保険会社だと、保険料の支払期間に応じて死亡保険金が増えるため、仮に、加入直後に子供が亡くなったとしても少額しかもらえない。

 Q かんぽ生命が認可を望んでいるのは

 A 民間と同じ仕組みの学資保険を扱うことだ。かんぽ生命は、一律で満額の生命保険金を払わなければならない分、多額のお金を用意しなければならず、契約者から集める保険料が民間生保より高めになる。かんぽ生命は保険料を安くして、減少傾向にある新規契約を少しでも増やしたいと考えている。

 Q 民間保険会社の反発が強い

 A 顧客を大量に奪われる不安があるからだ。ただでさえ、かんぽ生命の学資保険でのシェアは約3割とトップ。国が親会社の日本郵政の株を持ち、経営が守られる「暗黙の政府保証」という安心感も優位になる。保険料まで安くなれば顧客の流出が止まらず、他の保険商品まで食われかねないとの考えがある。

ランキング