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LPガス業界、FRP製ボンベ普及に注力 軽くて便利
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強化プラスチック製のLPガスボンベ。容量7.5キロで持ち運びやすい LP(液化石油)ガス業界が、軽くて持ち運びに便利な強化プラスチック製ボンベの導入に乗り出している。既存の鉄製ボンベと比べて重さは半分で、腐食しにくいほか、液面が外から見えるため残量を簡単に確認できる利便性も特徴。安全基準の許可を取得し、2014年度の実用化を目指している。
日本LPガス団体協議会によると、新型ボンベはFRP(繊維強化プラスチック)容器と呼ばれ、ノルウェーの企業が宇宙技術を転用して十数年前に開発した。欧米では800万本以上が既に使われている。
協議会では、バルブ形状などを国内仕様に合わせるといった業界の自主基準を作成中。鉄製のボンベを使うと総重量は中に入れるLPガスの2倍となるが、FRPなら1.5倍程度に抑えられる。デザイン性にも優れており、キャンプでなどレジャー用などでの利用を当て込み、内容量が10キロ未満のサイズで導入する方針という。
輸入で調達するボンベの価格は1万円程度だが、ボンベはガス事業者が所有し、デポジット(預かり金)制を採用して普及を図ることになりそうだ。