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島根原発稼働へ期待と不安 中国電が3号機公開 規制委の基準焦点

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島根原発稼働へ期待と不安 中国電が3号機公開 規制委の基準焦点

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 自民党の政権奪還が実現し、電力業界では停止中の原発の再稼働だけでなく、建設中や計画中の新増設でも政府の積極的な対応に期待が高まっている。

 なかでも中国電力の島根原発3号機(松江市)は既に大半の設備ができあがり、建設中の原発で最も完成に近い。報道陣に21日公開された3号機の構内では、新政権による運転開始のゴーサインを発電所の所員たちが心待ちにしていた。

 「欠かせない発電所だと思っている。ちゃんと見てもらって安全だと評価してほしい」。中国電力企画部の田中康義部長は力を込める。「原発ゼロ」を掲げた民主党政権が衆院選で大敗し、エネルギー政策の転換が確実とみられる中、中央制御室では機器の点検をする所員らが忙しく動き回っていた。

 島根原発3号機は2005年12月に着工。当初、営業運転の開始は11年12月を目指していたが、東日本大震災後は「未定」に変わった。震災前までの工事進捗(しんちょく)率は94%で、原子炉を含めて約4600億円を投入した建設工事はほぼ終わりに近い。872体の核燃料も既に敷地内に運び込まれ、試運転を待つ状態だ。

 敦賀原発(福井県敦賀市)などで問題になった活断層は、島根原発3号機では原子力規制委員会の調査対象とされておらず、福島第1原発事故を踏まえて取り組んだ安全対策も防波壁の建設などをほぼ終えている。

 ただ、規制委が13年7月に示す新しい安全基準次第では、追加対策を求められる可能性もある。発電所幹部は「正直言ってどうなるか展開は読めない」と一抹の不安ものぞかせていた。(田辺裕晶)

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