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「すべて仕組まれた国」「まるで人形」 グーグル会長の娘が見た北朝鮮
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米グーグルのエリック・シュミット会長(57)に同行し、北朝鮮を初めて訪問した娘のソフィーさん(19)が1月21日までに、北朝鮮での体験を記した旅行記を自身のブログに掲載した。彼女は北朝鮮を、普通の日常生活だと信じてきたことがすべて他人の脚本で仕組まれていたという1998年の米映画「トゥルーマン・ショー」のようだと皮肉り、仮想現実ソフトやビデオチャットのプログラム開発に取り組む様を「(国内に)存在しない市場向けの製品を作っており、輸出する気もない」と指摘するなど、北朝鮮の“真実”を軽妙に活写している。
「とてもとても寒くて、とてもとても奇妙な旅だった」「私たちが思い付くことができる最高の説明。それは北朝鮮というのは映画『トゥルーマン・ショー』のような国だということです」。
団長である米国のビル・リチャードソン前ニューメキシコ州知事(65)や父であるシュミット会長ら計9人で構成する北朝鮮訪問団の一員として、今月(1月)7日から10日まで訪朝したソフィーさんは、その感想を当地で撮影した多くの写真とともに自身のブログでこう評した。
ブログの内容などは1月20日付米CNNや1月21日付英紙デーリー・メール(電子版)など欧米メディアが一斉に報じているが、彼女の旅は最初から最後まで驚きの連続だったようだ。
「没収されると注意されていたので、電話やノートパソコンは(経由地の)中国に置いていった」という彼女だが、入国管理の書類には「殺人装置」「GPS技術」「あらゆる種類の出版物」の携行について申告する欄があったという。
その後「どこでも盗聴されている」うえ、「商業店舗がほとんどない」という首都・平壌では「周到に用意された出会いと、厳しく管理された観光などが入り交じった旅」を経験。「当局が許可しない北朝鮮の人々との交流は全くなく、常に監視役2人が近くにおり、2人の監視役も常に相互監視していたようだった」と説明した。
例外的にネットの利用許可を得ているエリート校、金日成総合大学や朝鮮コンピューターセンターなどを訪問したが、金日成総合大学の電子図書館では「90人の男性がコンピューターの前に座っていたが、操作していたのはごく少数で、ほとんどは画面をじっと見つめていただけだった」といい、「私たちが騒がしく入っていっても、誰ひとり目を合わせず、刺激にも反応しない。まるで人形のようだった」と振り返った。
北朝鮮の携帯電話から国際電話をかけることはできたが、国内のイントラネットについては「現実のインターネットから持ってきて洗浄したコンテンツの箱庭」とネット鎖国を評した。
そんな驚くべき国、北朝鮮の国民について彼女は「一般の人々は、泡のように心もとない情報の中で生きている。真の情報を手に入れる環境は与えられていない」と強調。「北朝鮮の人々は自分が北朝鮮で生まれたことが幸せだと信じるように教育を受けたような感じ」で、「彼らは自分では気付いていないが、国家の人質と化している」と、19歳の米国人女性から見た北朝鮮の“素顔”を伝えた。